Computer & RF Technology

CentSDRに使えるLCDパネルのバリエーション

CentSDRのLCDは、ILI9341というSPIで制御するコントローラを使用していますが、ILI9431を使用したパネルは複数のタイプが入手可能です。いくつか試してみました。

当初から使用していたのは、2.2’’と小型のパネルでした。小型ゆえにピクセルの密度が高く少し小さめでした。安価に入手可能なので標準的に使用しています。

CentSDRキットの製作レポートを拝見していると、2.8’’のパネルを使用したモジュールがそのまま使えているとの報告がありました。2.2’’は9ピン、2.8’’は14ピンとピン数は違うのですが、9ピン部分は同じ配列になっているので、そのまま使うことができるということでした。さっそく入手してみると、なかなか良さそうです。基板の縦サイズもほぼ一致していてちょうど良い感じです。

液晶モジュールは横にはみ出ます。

こんな感じでピンが余ります。無接続で問題はありません。

この液晶パネルは安価ながら、タッチパネルとコントローラチップが搭載されていて、上記の余ったピンからSPIで制御することができるようです。これを機能するようにするのも試してみたいと思いました。

もう一つ良いと思ったのが、ノイズレベルの低さです。AM放送の中波帯では液晶パネルを原因とするノイズが少し目立っていたのですが、この液晶ではそれが見当たらないのです。写真下が現在入手可能な2.2’’のタイプですが、無信号で最大ゲインの状態だと、こんな感じでゆらゆらとゆれるスイッチングノイズが見えています。右上の2.2’’は以前入手したものですが、こちらはノイズは見えません。品種が違うようで最近は入手できないようです。

それに対して、左上の2.8’’ではノイズが見当たりません。もしかすると他の周波数帯をよく探せば見つかるかもしれませんが、さっと見た限りでは見当たりません。というわけで、ノイズの点でも2.8’’タイプは現時点でオススメと思います。

続いてもう一つ、2.4’’の液晶を基板裏面に取り付けるバージョンです。今回頒布した2nd lot版の基板の裏面にはこんなパターンを用意してありました。

これは液晶パネルのフレキケーブルを接続するためのパターンです。NanoVNAで使用したのと同じ、2.4”タイプの基板無しパネルのみの液晶用です。まだ試していなかったのですが、今回ようやく取り付けてみました。

基板が無いタイプのモジュールですので、とても薄く仕上がります。10mm程度で納まります。

このパネルには抵抗膜タイプのタッチパネルが付いています。回路側には、このタッチパネルをADCで制御するための用意がしてあります。ですのでやろうと思えばタッチ操作を実装しようと思えば可能です。ただ、操作体系を変更するのは、それなりにソフトウェアの実装に気合が必要なので、実装は時間がかかりそうです。なので現在は操作はできず、USBからコマンドを送っての制御のみです。

タッチ操作を実装できればロータリエンコーダは不要になります。基板をカットできるようにレイアウトしてあります。うまくいけばカードサイズの薄型超小型受信機が作れると思っています。

というわけで、2.2’’, 2.4’’, 2.8’’と3種の液晶をCentSDRで試してみました。実際に動かしてみると、単にサイズだけではなく、いろいろと違いが見えてきます。今後の設計の参考にしたいと思います。

参考

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